インティライミから思うこと

「何を目標に走っているのかわからない」

とは、昨日のAJCCでインティライミに騎乗した後、柴田善ジョッキー(今日はきちんとこういう表現で書かせていただきます)が残した言葉。この言葉の意味を、今日は考えてみたい。

昨日の午前中、t-horyさんとの電話でのやり取りの中で、意見が完全に一致したことがある。それは、今このタイミングで1番乗ってほしかったジョッキーがインティライミに乗ってくれたということ。

佐藤哲ジョッキーは、良くも悪くも、超積極的にこの馬に乗ってきた。しかし、その競馬が逆にこの馬を苦しめている感があった。そんな彼の騎乗に対し、柴田善ジョッキーは非常に中性的な騎乗ができるジョッキーである。全く異なる性質の騎乗をするジョッキーがまたがることで、本当のインティライミの姿を確かめたい。それがボクら2人の共通した意見だった。

結果は、見た通りである。


このコメントを聞いて、ふと思った。
「きっとインティライミは、本当に目標を失っているんだろう」。

目標とは、もちろん、ディープインパクトである。

言うまでもなく、インティライミのこれまでのベストレースは、日本ダービーである。そしてそれは、ただディープインパクトを倒すためだけの競馬だった。

あのときの騎乗は、たしかに高いパフォーマンスを引き出した。でも、インティライミの乗り方として、正しい騎乗であったかどうかはわからない。そして、正しいかどうかわからぬまま、“目標”のいないレースで、あのときと同じ競馬、同じパフォーマンスを求められ続ける…。


「ディープ世代は結果を残せていない」
とは、よく言われることである。俺はあの世代が弱いとか、他世代と比べて劣っていると思ったこともない。そうやって言われることは、「サンデー×ノーザンテーストがG1を勝てない」と言われてた頃と同じで、根拠のない偶然が重なり合ってきたものだと思っていた。

が、冒頭の言葉を聞いて、ちょっと考えを改めた方がいいのではないかと思うようになった。

この世代が結果を残せない理由-。
「圧倒的な存在であるディープインパクトと対することのみを求められてきたことで、それ以外の競馬を知らない」

仮説としては、非常に陳腐なものだ。でも、インティライミとアドマイヤフジ、そして菊花賞のアドマイヤジャパンを見ると、その考え方で正しいような気もする。

いずれにしても、「ディープインパクトが壊した」というのはあながち間違った言われ方ではなさそうである。
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