日本ダービー レース回顧

本題の前に、安田記念の予想をチラッとだけ。

◎アブソリュート
○スマイルジャック
▲ファリダット

こんなレベルのレース、コース適性だけで何とかなっちゃうんじゃない?ってことで。
でも、枠順は嫌だね。1と18以外、内と外をひっくり返してほしいよ。



さて。

武豊と安藤勝己。今の日本競馬を創り上げてきた2大巨頭の名前が消えて、迎えた今年の日本ダービー。武豊時代の終焉が言われ、また安藤勝己の衰えが顕著になってきている時代の流れの中で、こうなったことはおそらく偶然ではなく、それゆえに、第77回日本ダービーは時代のターニングポイントを象徴するレースの一つとして記憶されることになるんだろう、とダノンシャンティが取り消したときから予感していた。

その意味で、内田博幸が新しい時代の旗頭として名乗りを上げたのもまた、決して偶然ではない。というよりむしろ、これ以上なく相応しい人物が指名されたと言うべきだろう。2010年の競馬の中で、内田の存在感はそれだけ群を抜いている。「なるほど」。真っ先にゴールに飛び込むエイシンフラッシュを眺めながらそう思ったのが第一感だった。


それにしても、レースを一つというのは本当に難しいものなんだなと改めて思う。多くの犠牲を伴って勝ち上がり、その代償として次のレースを失っていく。逆に、多くのものを守ることで目の前のレースを捨て、そしてそれを担保に次に向かっていく。ハイレベルな戦線の中でダービーを勝つために伊藤雄二調教師がウイニングチケットの皐月賞を捨てた話は有名だが、1993年以上にハイレベルで、かつ、よりスペシャライズされ、カテゴライズされた2010年においては、より大きな犠牲と対価をもって一つひとつのレースが成り立っていると実感する。

図らずも若葉ステークスを使えず、京成杯→皐月賞→ダービーとなったエイシンフラッシュのローテーションは、昨年一番の激走を見せたナカヤマフェスタと同じ。1月の重賞から皐月賞へ直行したのは昨年3着のアントニオバローズもそうであり、極端な言い方になってしまうが、結果的に皐月賞が捨てゴマとなったのはロジユニヴァースやリーチザクラウンと同じと言えよう。

また今年、自分は、牝馬戦線において「フレッシュさは混戦におけるアドバンテージ」としてシンメイフジをピックアップしてきたが、むしろ激戦である牡馬戦線にこそ当て嵌まったのかもしれない。エイシンフラッシュは7月デビュー。早くから経験を重ね、そして実践と休息を完璧に融合して4月、5月を迎えた。でも、それでも手にできたタイトルはたった一つだ。

要するに、何が言いたいかというと、その難しさを実感させられたことで、ディープインパクトやメイショウサムソンといったクラシック戦線をコンプリートした馬や“ダブル”を達成した馬に対して改めて大きなリスペクトが生まれてくるということ。そして、それこそが2010年の日本ダービーで私が最も感じたことである。


レースの中で、個人的に印象に強く残った馬のがローズキングダムとヴィクトワールピサ。

ローズキングダムが先に抜け出しながらも最後に差された姿は、お母さんのローズバドがオークスでレディパステルに敗れたシーンを思い出させる。瞬発力がありすぎるゆえ、悲しいかな、先に脚を使い切ってしまい、後に脚を使ったエイシンフラッシュに敗れてしまった。
とはいえ、そのトップスピードには「やっと逢えたね(by 辻仁成)」的な想い(爆)にさせられた。ブエナビスタを抗するだけのスピード能力をようやく見つけた。今はそんな気がしている。秋天に出走してきたら問答無用で◎を。でも、菊花賞に向かうみたいだね…。
いずれにしても、センスの塊のようなローズキングダムは、小さなコースである程度前付けをして器用に立ち回ることを求めれば、それはそれである程度高い次元で答えを出してくれる。でも、そのスピード能力を存分に生かすならば、広いコースをゆっくり走らせるに限る。それだけは間違いなく言えよう。

ヴィクトワールピサの先行策にはキングヘイローの逃げを見せられたような思いだ。スッとインの好位に向かってしまったのは、非常に頭のいいヴィクトワールピサであるがゆえの、皐月賞で向正面にかけてインコースをスルスルと上がっていった記憶がそうさせてしまったのだろう。こちらとしても、その点は懸念材料として頭にあったんだけどね。それでも一度しっかり引っ張れば折り合うヴィクトワールピサならゆっくり走ることができると判断していたのだが…。引っ張ってくれなければどうしようもないね。


ダノンシャンティに関しても少し触れておこうと思う。

出走していたら…なんてことは口にする気は毛頭ないが、その名前が最後にきて消えてしまったのはとにかく残念だった。そして、松田国英調教師が唯一無二の存在になってしまったがゆえに、それが「しょうがないよね」的な寛容な空気に包まれてしまっていることも非常に残念に思っている。
日々の仕事に非があるなんてことは全く思っていないし、そんなことは私に知る由もない。が、しかし。唯一無二の松田国英だからこそ、もういい加減、この手のニュースを発することを止めてほしい。そう思わずにいられない。

JRAに対しては特にどうこう言うことないです。


さて、思いがけず勢力図が揺れ動いたことで、秋に向けて、また何かが変わっていく兆しが出てきた。正直なところ、ダービーがこんな結果になると思っていなかったため、このところの条件レベルのレースは非常に疎かにしてきた。秋までにそれを補って、そして星を見つけることができるのか。これからはまたちょっとマジメに競馬を見たいと思います。

と言いつつ、また明日も昼間からライブに行くんですけどね(^^;


スポンサーサイト

0 Comments

Post a comment