バルセロナ-インテルを見て

チャンピオンズリーグ準決勝、バルセロナ-インテルを今、見ている。

知っての通り、結果はインテルが徹底した守備でファースト・レグのリードを守り切り、勝ち上がった。改めて見ても、正直、面白くない試合だし、やっぱりバルセロナに勝ってほしかったというのが本音だ。でも、この試合を見て思ったことが、ひとつ。

今、日本が、日本人が注目しなければならないのは、バルセロナよりもインテルの方じゃないだろうか、ということ。


とにかくスナイデルやミリートいった地位や名声もある選手たちが、必死に走って、身体を張って、守っているのが印象的だ。エトーなんかは左サイドバックまでやっていたりする。

選手たちだけではない。モウリーニョという世界を代表する監督が、「カルチョ(イタリアのサッカー)は嫌いだ」とさえ口にする彼が、徹底的な守備的な戦術を用いた。

そこにあるのはとにかく勝利するという“プライド”。

恥も外聞も関係ない。ただ勝つために、泥臭くても、みすぼらしくても、必死に戦うこと。それこそが“プライド”だということを、彼らは示しているのではないだろうか。そして、それこそが今の日本サッカー界に、日本のサッカー人に欠けているものと言えるのではないだろうか。

いつの間にか攻撃的で見た目に面白いサッカーが“正義”とされるようになった日本の日本人の眼に、歯を食いしばって走るスナイデルやエトーの姿はどう映るのだろう。“不正義”されるサッカーを誇るモウリーニョを日本人は受け入れられるのだろうか。もし不正義とかつまらないとして彼らと徹底戦術を排除してしまったら、そこで思考が止まってしまう。


繰り返しになるが、サッカーにおいて勝つということに対して恥やプライドなんてものは全く関係ない。それをこの試合のインテルの選手たちとモウリーニョは教えてくれた気がする。プライドを捨てるということはすごく怖いことだけど、それこそがプライドだということに少しでも多くの日本のサッカー人に気づいてほしいのだけど。


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