走り続けた2人

男子フィギュアスケート、高橋大輔と織田信成の演技を見ながら思ったことが一つ。

「1年間休んだのは、結果的に大正解だなぁ」

高橋はケガで、織田は不祥事で、先シーズンを丸々お休みすることとなった。本人たちにとってはおそらく不本意だっただろうが、4年間の集大成となる演技を終えた今、あのとき休んだことがこの結果を生んだのではないかと思える。というのも、2人とも、心がフレッシュな状態でオリンピックに臨めていたことを何よりも先に感じるスケートだったからだ。モチベーションの高さ、スケートへの愛情、結果への渇望、それらを随所に感じられる演技だった。

そして思うのは、浅田真央とキム・ヨナである。

トリノのメダリストが大会後即座に第一線を退いてしまった女子フィギュア界を4年間牽引してきた2人。その間、今でもまだ19歳でしかない少女たちはずっと全力で走り続けてきた。

そんな2人はもう、疲弊してしまっているのはないか?

浅田真央のグランプリシリーズでの大崩れや、キム・ヨナのグランプリファイナルでの失敗の連続。それらを見ると、彼女たちは背負っているものに耐える体力がもう残っていないように思えてしまう。4年間全力で走ってきた代償を一番大切な今この時に支払うことになってしまっているのではないか。私にはそう思えて仕方がない。4年間とはそれほど長く、厳しいのだ。

幸い、浅田真央はグランプリファイナルに出場しなかったことで、心に水をやる時間を作ることができた。キム・ヨナはどうだろう。グランプリファイナルからオリンピックまでの2ヶ月半の期間は、彼女にとって十分なやすらぎになっただろうか。心にエネルギーを十分に補完できただろうか。

望むらくは、2人にとって最高の演技を、バンクーバーで。
どんな結果になったとしても、私たちにとってはそれが最高の幸せなのだから。


ちなみに、誰よりもこの4年間を幸福に過ごしたのは安藤美姫だ、と私は思っている。だからずっと「金メダルは安藤」と言っているんだけどね。でも、このお姫さまは本当にご機嫌次第だからなぁ(苦笑)。スイッチが入っているときの安藤は、真央ちゃんにもヨナにも負けないんだけど。



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