移りゆく時代の中で

三浦皇成騎手、海外初騎乗初勝利! (netkeiba.com)


さすが!というか、やはり星を持っている人間は違うなぁというのが率直な感想。

関屋記念勝利に後に私は「これを機にさらなる活躍を」と書いたものだけど、本当にやってくれるのだから、この19歳はやはりハンパない。というか、初めてイギリスに行って、1週間もしないうちにレースでの騎乗が決まって、でもって勝ってしまうというのは、いくらなんでもうまくいきすぎた話なんだけどね。でも、それを現実にできるのが彼の力であり、彼の持っている星の力なんだろう。


とまぁ、ありがちな話を書いてみたわけだが、これをわざわざ前フリにしたのは今週の武豊を見ていて感じることがあったから。

ご存知の通り、武豊の衰えというか、時代の終わり、移ろいについて言われて久しい。今年はついにリーディングの座も降りることになりそうだし、ウオッカがいなければG1勝利もない年になっていたかもしれないほどだ。

まぁ、リーディングについては個人的にはあまり関心がないのだけど(内田の方が騎乗数で圧倒的に上回っているのが要因ともなっているので)、G1での存在感のなさについてはやはり気にはなっていた。というか、これまで寡占状態にしていたはずのG1に直結するはずのトライアルレース、弥生賞やローズS、阪神・京都大賞典をまったく勝てなくなったことに、特に武豊の変化を感じていた。トライアルの勝ち馬というのは当然本番でも有力馬となりうるわけで、そこを勝てないことでG1勝利のチャンスをその1ヵ月前の時点で小さくしてしまっていることに何とも言えない違和感を覚えていた。そして今年はついに、リーチザクラウンとブレイクランアウトというお手馬がすでにいたとはいえ、弥生賞に騎乗することすらなくなってしまったことに本当に驚かされたものだ。

だけど、今週はそれ以上に時代の変化を感じさせられることがあった。土曜日の阪神でデビューしたラナンキュラス。この馬の背中に彼ではない騎手が乗っていたことに俺は驚きを禁じ得なかったね。正直、「エッ!?」と思ったし、目を疑ったよ。

母が武豊が乗ってG1を勝った馬で、実際にレースで一躍桜花賞候補に浮上するほどの能力を持った馬に新馬で武豊が乗っていないなんて、これまであったか?ないよね?いやまぁ、実際にはこれまでもあっただろうけど、実感として、その事実をこんなにも大きく感じさせられたことはなかったと思う。少なくとも、俺は初めての経験だった。

新馬を勝った後、2勝目を上げさせることのできない武豊はここ1,2年の定番となっていた。それがついに新馬も勝てなくなってしまったか…。2勝しなければトライアルへの出走は難しくなるし、それだけG1から遠ざかる。だけど、新馬を勝てないことはそれ以前に有力馬に乗っていないことの証明になる。というか、新馬で素質馬への騎乗を依頼されることはそれだけでステータスなのだから、武豊はジョッキーとしてその価値がないとみなされ始めているのかもしれない。そうなるともう“復活”なんてことは本当にありえない話になってくるだろう。

そんなことを感じた翌日朝に飛び込んできた、冒頭の三浦皇成のニュース。時代の移ろいをいたく感じさせられた出来事だった。





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