昨日と今日のコントラスト

ホンダがF1撤退を発表 (スポーツナビ)

今、「F1 LEGEND」87年のシルバーストーンを非常に複雑な気持ちで見ている。
何?昨日と今日、この目の前で起こっていることの違いは。

天国と地獄。栄光と失墜。20年間の栄枯盛衰を2日間に凝縮したようなこのコントラスト。差異があまりにも大きすぎて、まるでフジテレビがホンダに嫌がらせしているようだ。

シルバーストーンのこのレース自体はどうでもいいんだ。たしかにレッド5が1周で2秒速いラップタイムで追い上げてくる様は驚異的だけど、そもそもクルマにマルカラスカルと他ぐらい性能差があるんだからさ。

それでも1周1分10秒前後のサーキットで2秒弱速いっていうのはやっぱり常識ハズレなわけで。今さらだけど、1つのグランプリではこのレースが、シーズンではこの翌年がホンダの1番の栄光だったよね。それを今日改めて見ると非常に感慨深いというか、感傷的になってしまう。

しかし、以前から「公的資金を投入してまで地方競馬を救う必要はない」と言ってきたように、従業員のクビを数多く切っておきながら、F1を続けるというのはやはり道理に合わない。そりゃホンダをF1シーンで見ることができなくなるのは悲しい。けど、それで生活が守られる人がいるのであれば、それが最も正しい決断だと思う。

その昔、エンジンの冷却技術について、水冷か空冷か、現場の技術者と創始者・本田宗一郎がぶつかった際、本田は「社長として決断しなければならないんだろうな」と言い、自らがこだわる空冷を降ろし、現場が推す水冷技術を認めたという話がある。
今回もそれと同じようなことなのだろう。福井さんが誰よりもF1好きであることは、F1ファンなら誰もが知ったところだ。もし社長でなければ、福井さんがきっと誰よりもF1を続けたくて、ダダをこねて、それが叶わないことにスネていたと思う。だからこそ、この決断の重みを余計に感じてしまうのだ。


それにしても、全然考えてもいなかったけど、この方法があったんだな。そして今、思う。

トヨタだって3,000人の期間工のクビを飛ばすよりF1を止めりゃいいんだ。

トヨタ系の会社で働いている人間として、毎日首元が寒い思いをしながら過ごしている。ついおとといも、同じ班で働くメンバーに1月いっぱいでの退職が言い渡された。そのあまりのあっけなさに、オレは彼女にかける言葉もなかった。
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