米英仏国のクラシックを語ろう

凱旋門賞やベルモントSが生中継されたり、中継がなくても、一晩寝て起きれば世界中のたいていのビッグレースはYoutubeで見られるのだから、まったく便利な時代になったもんである。


★ベルモントステークス

わざわざ朝7時に起きて見ましたよ。前日の代表戦中にScanくんに教えてもらってカジノドライヴの回避は知っていたんですけどね。まぁ、わざわざ早く起きたことがアホらしくなるくらい寒いレースで。ゴールした直後にテレビを消して、瞬間芸的に眠りに落ちていきましたよ(笑)

まぁ、カジノドライヴは出走回避できただけ運が良かったんだろうね。もちろん、出走回避が残念でなかったはずがない。でも、止まるようなスピードでゴールしたビッグブラウンを思えば、同じように中間に一頓挫あったにもかかわらず出走してきたアメリカンヒーローに比べれば、異国からの挑戦者であるカジノドライヴは背負っているものなど全然小さかったんだろうな。

テンから引っ掛かったこと。距離が長かったこと。テイルオブエカティに道中ずっと外に張り出されていたこと。ビッグブラウンの敗因を上げればいくつもあると思う。だけど、その程度の理由であんな負け方をするようなビッグブラウンではないことは、前2レースを見ていればわかる。体調が本物ではなかった。大敗の要因はそれ以外の何物でもない。それにもかかわらず、人間の夢を叶えるために走ることを強いられたビッグブラウンは何と気の毒なことか。

3冠が懸かったベルモントステークスを見ていると、競馬は誰かが描いたストーリー通りに決して進むものではなく、それを強いれば強いるほどむしろ遠ざかっていくものなんだ、と毎度思うよ。

さて、カジノドライヴはこの後ブリーダーズカップを目指してくれるのだそうで。ほんと今度こそお互いに万全な状態で出走してぜひビッグブラウンVSカジノドライヴ、それにプラス、カーリンの頂上決戦を見せていただきたいところだね。ただその前に、3頭ともオールウェザートラックは大丈夫なのかという問題があるんだけども…。


★英国牡馬クラシック戦線

7時25分のベルモントSスタート前にヴォーダフォン・ダービーをYoutubeでチェックしていたんだけど、まさかニューアプローチが勝つとはね。しかも、中団でガッチリ抑えて差し込んでくるとは。この競馬ができていれば、おそらく前2走も負けていないんだけどねぇ(笑)

ヘンリーザナビゲーターとニューアプローチ。すっかりライバル関係のこの2頭に力差はないに等しい。だけど、決定的に分ける要因として、ニューアプローチの前向きすぎる気性というのが存在する。英・愛2000ギニーともスタートから掛かり気味に先行するニューアプローチを目標にきっちりと差し切ったというのがヘンリーザナビゲーターの競馬だった。この両レースを見ながら「テンから抑え込んでしまえばきっとニューアプローチの結果は違ってただろうに」と思っていたんだが…。

ニューアプローチは次走愛国ダービーへ。両2000ギニー2着の雪辱を両ダービー制覇で晴らす。
ヘンリーザナビゲーターはどこに向かうのかな?順当ならセントジェームスパレスSあたりか。
いずれにしても、この2頭の再戦もまた、早く見たいレースである。


★仏国クラシック戦線

とにもかくにも、まずはこのレースを見ていただきたい。



(世界の合田口調で)道中後方から1,2,3頭目。緑の帽子、緑の勝負服。シープスキンノーズバンドの馬に注目してください…なんてね(笑)

今年のフランスの3歳牝馬はレベルが高い。ナタゴラが英国1000ギニーを制し、仏国に遠征してきてギニーで3着だったハーフウェイトゥヘブンは地元愛国1000ギニーで英国ギニー組を完封している。だが、そのレベルの高い世代の中で、頭2つぐらい抜けて強いのが、上のVTRで見てもらったザルカヴァである。まだ3歳の6月ではあるが、この強さはもはや世界最強と言っていいのではないだろうか。

強さをいかにプロデュースするか。ここ1年、日本ではウオッカとダイワスカーレットについてよく言われていることではあるが、その方法はいくつもある。たとえば、ウオッカのようにより高みへと挑戦し続けることもその1つだし、ディープインパクトのように己が世界一であることを証明するために海を渡ることも、またその1つだろう。だが、ザルカヴァを見ていると、そんなものよりはるかに崇高なものを感じる。
いたって泰然自若。一番強いからこそ堂々と王道のど真ん中を行く。デビュー戦を勝利した後はG3からG1へと順調に歩を進めて、そして3歳春は地元の1000ギニーからオークスへ。そして、夏休み明けのザルカヴァのローテもまた、おそらくヴェルメイユ賞から凱旋門賞へという至極一般的なものになるのだろう。だが、この何一つ余分な主張のないローテーション、その戦績こそ強さの証明。その振る舞いは「王者にとって挑戦はするものではなく受けるものである」とさえ言っているかのようだ。

一見すると、このローテには何の面白みも感じないかもしれない。ナタゴラのように何かと変化が多い方が、それがたとえザルカヴァを避けつつレベルの低いところを選んで走っているものだとしても、人の心は揺さぶられやすいかもしれない。それでも王者はお構いなしに泰然と我が道を進んでいくものなのだと、ザルカヴァは教えてくれている。

まだパリ大賞典の結果を見る必要があるが、今年のフランスの3歳牡馬は決してレベルは高くない。それは古馬戦線もしかり。ヘンリーザナビゲーターとニューアプローチはおそらく出てこないだろう。となれば、今年の凱旋門賞では3歳牝馬が優勝するという歴史的な瞬間を目にすることができるかもしれない。
もちろんメイショウサムソンが出走するとなれば、サムソンを応援しますけどね。


【参考VTR】
英2000ギニー
愛2000ギニー
ヴォーダフォン・ダービー・エプソム
ジョッキークラブ賞
プール・プッセ・デ・プーリッシュ(仏1000ギニー)
愛1000ギニー←映像が汚くてすいませんm(_ _)m
英1000ギニー

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