ヴィクトリアマイルから(1)

終わった・・・

昨日私は心の中のウオッカに別れを告げた。レースに負けたから、ではない。ゴールの約30分前、以前とはすっかり変わり果ててしまった彼女をパドックに見たとき、もうこれまでのようには気持ちを込められないことを知った。トモの筋肉が落ち、まるで荷車を引くかのように、後肢を引きずるようにして歩くウオッカ。その姿にはもはや悲しみしか感じなかった。それでも「レースには勝てるだろう」とは思ったが、馬券を買おうという気持ちには到底なれなかった。そして、最後を告げた。

レースは非常に興味深いものだった。17頭と17人のジョッキーによる1頭への集中攻撃。悪意や憎悪というと言葉が悪すぎるが、それにも似たウオッカへの厳しいプレッシャーが緊張感のあるタイトなレースを生み出した。結果として勝ったのはエイジアンウインズである。だが、ウオッカを負かしたのはみんなである。
ウオッカに関して言えば、あのプレッシャーの中でよく2着まで来たと思う。いや、ユタカはよく2着まで持ってきたと言うべきか。4コーナーから直線半ばにかけてのロスのない外への展開はユタカ以外には誰もできまい。ただ、それでも悲しみだけが残ったのは事実だけれど…。

上位5頭のうちウオッカを除く4頭が近2走で重賞で連対していた馬。結局、明らかに格上を除けば、このレースはデキがすべてだったということか。エイジアンウインズもブルーメンブラットもまさしく今が絶好調という感じ。共に1400がベストのこの2頭を分けた差は、エイジアンウインズが1600寄りの1400適性だったのに対し、ブルーメンブラットが1200寄りだった分だけ。実力的には全く差はなかった。

ニシノマナムスメは道中で他よりも脚を使って、自分で勝ちに行って勝ち切れるほどの体力はまだない。1年か1年半か。この馬が本当の実力を身に付けるにはまだあとそれくらいの時間が必要。
ベッラレイアは調整ミスなんだろう。実際、陣営は中間にあった調整ミスを取り返したいけどできずにいるというニュアンスのコメントをずっと出していた。おそらくこの馬が復活することはない。
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